グランツーリスモ eSPORTS選手 × EarTouch

1. グランツーリスモSPORTとは

 

 私は昔からグランツーリスモというドライビングシュミレーターが好きで専用コントローラーを買ってやり込むほどのファンである。最近になって新しいスポーツカテゴリーとして登場したeSPORTSに、グランツーリスモが様々なゲームを代表するコンテンツとして成長し、今や世界中の選手が集まって世界大会が行われるほどまでに昇華しているのはご存知だろうか。

 2018年から「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ」の「ネイションズカップ」、そして「マニュファクチャラーシリーズ」の世界チャンピオンを決めるこの大会は、世界各国から最速と謳われるトップドライバーたちが集結し、年間を通じてチャンピオン獲得のため競技が行われている。

 また、国際自動車連盟(FIA)は、2021年4月26日、国際オリンピック委員会(IOC)との協業による、世界で初めての「オリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベント」の開催を発表し、野球・サイクリング・漕艇・セーリング・モータースポーツの5つの競技が公式種目となった。その中のモータースポーツ競技として『グランツーリスモSPORT』が採用された。

 そんな『グランツーリスモSPORT』のプレイユーザー数は約900万人。その内競技人口は数十万人と言われており、eSPORTSタイトルとしてはFortniteとApex Legendsに次いで3位に位置するほど多くの競技人口に支えられている。

 今回、その数十万人の中の一握りである世界的プレイヤーである2人とコンタクトを取り、EarTouchについてプロ目線で厳しく評価していただく事ができたため、皆さんに紹介させて頂く。

 

2. 二人の世界eSPORTS選手

 

 ここに至る経緯は、2019年にさかのぼる。

 ある二人の世界的eSPORTS選手にEarTouchを是非使ってもらいたいとの思いで、準備を進めていた。そして両選手とコンタクトがとれたため、正式販売前のEarTouchを試して頂くために、ヘッドホンのイヤーパッド部分だけをカバーできる商品の開発経緯や効果をお伝えして、練習やレース本番、普段のヘッドセットなどで利用して頂き、開発につなげるためにデメリットを含めた率直な意見が欲しい旨お願いした。その二人の選手とは、菅原 達也 選手と山中 智瑛 選手である。二人とも「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ」に参戦しているトップドライバーである。

 

 

 そもそも無名の怪しいブランドEarTouchが世界で活躍される選手にお願いして引き受けてもらえる確率は、おそらく1%もあるか無いか程度だと考えていた。ところが、非常に寛大な二人の選手はとてもこころよく引き受けて頂き、私は夢でもみているかのような感覚になったことを覚えている。

 ファーストコンタクトはある喫茶店で商品説明などを行う予定で集まったのだが、私自身グランツーリスモを初代からプレイしている大ファンで、ライブ配信で世界選手権を観て、手に汗握る接戦やチャンピオン獲得したシーンなどで幾度も感動を与えてもらった2人の選手を目の前に、肝心の商品説明をあまりできずに、当時のレース攻防状況や他海外の選手の当時の様子・リアル車好きのことなどを質問攻めにするイチ・ファンになってしまっていた。

 そして、お互いが車好きということもあり、ほんの少しだけ打ち解けて頂いた(私だけの片思いだが笑)ため、後日リアルサーキットでの走行会に招いて頂いた。当然断るわけもなく、ウキウキで参加する事になる。そんなファーストコンタクトでは、お二人に感謝申し上げて、EarTouchの事はほとんどソッチノケにして、後日商品の感想を伺うことでその日は終わった。

 

 

3. リアルサーキット走行会

 

  私自身ロードスターという車に乗っているが、街乗り仕様なので安全に楽しむ程度で参加させて頂いた。二人は自分たちで車を速く走らせるためのセッティングをして走行会で楽しんでいた。やはりゲームの世界で早い人はリアルでも速かった。車はホンダS2000とトヨタアルテッツァ。

少しでもタイムを稼ぐためのエアロ仕様や、タイヤ接地面を最適に設定するための車高調整やアライメント談義に花を咲かせていた。やはり根っからのレース選手なのだとその時実感したのを覚えている。

  

 走行会は1日を通して時間割形式で走れる時間が何度か入れ替わり立ち替わりで用意されている。と、その時、他の仲間の選手がコースから外れ、スポンジバリアに刺さった。そして二人とその仲間は、真っ先に安全確保と身の安全を確認するために駆けつけていたのだ。その選手は無事で無傷だったが、二人の皆の安全を思うような行動には、とても気持ちのいい青年二人に出会えて、私は二人にお願いして正解だったと強く思った。その日は誰も怪我なく終わり、楽しい一日に参加させて頂けた事に感謝しかなかった。

 

 

  さて、ここまでEarTouchの話はひとつも出てきていないが、ここから肝心のお二人がEarTouchを実際に長期間に渡ってご利用頂いた感想などについて対談形式でご覧頂きたいと思う。

 

4. EarTouchの感想

 

横田:あらためまして、お疲れさまです。
ある程度の期間EarTouchをお使い頂いて、山中さんと菅原さんの率直なご感想を伺えればと思いますので、本日はどうぞよろしくお願い致します。

山中:よろしくお願い致します。

菅原:よろしくお願い致します。

 

01『ヘッドセット時間について』

横田:それでは、山中さん、菅原さんがEarTouchをどの程度の時間ご利用されたかを教えて下さい。

 

グランツーリスモをプレイするとき、各選手によってプレイスタイルが分かれていて、ヘッドセットするタイプとしないタイプがあると思います。私自身は必ずヘッドセットをするかと言うと、ほとんどしないタイプなのですが、大会規定などによりヘッドセットをする事があります。むしろ、通勤の時や、大会移動時、あとは仕事の時間にWH-1000XM4を愛用しています。ヘッドセットの割合としては、練習時はほとんどありませんが、仕事で半分、あと半分は通勤時や移動時にずっと着けています。日々時間にすると2、3時間くらいは着けていると思います。

 

私の場合は、グランツーリスモのプレイスタイルはヘッドセットをするタイプですね。普段はASTRO A40を使っているのですが、練習の時はほとんどヘッドホンを着けています。むしろ、自宅では外さない時間の方が多いかもしれません。ゲーミングチャットもするので、自然に着けている時間が多くなります。1日の時間にすると、約5時間くらい着けている感じです。

 

02『EarTouchを着けた時の感想について』

 

通勤時や仕事の時に使っているWH-1000XM4にEarTouchを着けてずっと使っていますが、最初、生地への違和感はありましたが、そのうち慣れると問題ありませんね。音への影響は感じることはありませんし、徒歩で移動するときや、少し小走りでも簡単に外れる事はありませんでした。

 

私の場合は、ゲーミング中ずっと着けてるんですが全く気にならないですね。ヘッドホンのドライバ部分も遮らないので音への影響もないですし、自然でずっと着けていられます。EarTouchの着け心地は気に入っているので、ずっと着けています。

 

 

03『EarTouchを着けてグランツーリスモをプレイして問題はありましたか』

ありませんね。



無かったですね。

 

 

04『逆に、着けてグランツーリスモをプレイしてメリットはありましたか』

 

グランツーリスモはレース車両の実車さながらのハンドリングに対するフィードバックがあるのでとても力が入ります。eSPORTSの中では運動量は多いゲーム種目なので、夏場になると汗だくになるため合皮パッドのヘッドホンでは清潔感を持てる感じとか良いですね。

グランツーリスモは全身動かすのでやっぱり汗だくになるから、カバーはいいですね。

 

 

05『ヘッドホンにEarTouchを装着前後で変化などありましたか』

 

今まで何もカバーせずにヘッドセットしていた時は、汗や皮脂が気になっていたんですが、EarTouchを着けてカバーして、後で洗えると思えるようになってから、ヘッドホンに対する精神的な抵抗感が少なくなりましたね。今までよりも積極的にヘッドセットできるようになりました。



そうですね。パッドの材質にもよると思いますが、今使っているASTRO A40のパッドは布タイプなのであまり大きな変化を感じないですが、大会でよく使うLogicool PROのヘッドホンはパッドが合皮なので気になりますね。特にリアルの大会でコックピットの交代時などでは、ヘッドホンは共有になっているので、他の選手の汗が付いていて気になる事が多いですね笑。そんな時にカバーしておけば他の人の汗も気にならなくなるので、使えるとイイかもしれませんね。

 

笑。なんなら選手ごとに付け替えてもいいくらいかもしれません。

 

※画像はイメージです。

 

 

06『EarTouchを使ってみて改善して欲しいところを教えて下さい』

 

WH-1000XM4を使ってみてですが、内側は芯材がキッチリとハマるので外れにくいですが、外側がもしかすると外れる可能性があるので、気になる人は気になると思いますね。ケースに入れたり出したりするので、ずっと使い続けると少しづつずれていくので、そのあたりが気になる部分かな。

 

そうですね。パッドへの適合サイズによって生地余りが無いようになればもっと良くなると思います。以前のVer1.1のM60をLogicool PROに着けていた時はすこしきつかったんですが、Ver2.0のXM70ができてPROへの適合はとてもよくなりましたね。
それと、サイズ選びの目安として、ユーザー同士の意見を掲載できる掲示板みたいなものがあればいいかも。

 

あ、そうですね。それがSNSなのかeイヤホンでの情報なんかも活かせそうな感じですね。

 

 

 

 

07『EarTouchの耐久性はどうでしょう』

 

以前のVer1.1のM60をLogicool PROで長時間利用してわかったこととしては、生地に細かいポツポツみたいなものができているのがわかりましたけど、引っかけたりしない限りは耐久性的には問題ないと思いますね。

 

主にWH-1000XM4で移動の時に利用していても、耳回りとのスレが頻繁に発生するようなことはないので、問題ない感じがします。使っていて例えば明るめの色の生地(白色など)を使っていったときに、黄ばんだり色の変色があるのかどうか試してみたいところですね。現状では特に改善点は見当たらないですが、それよりもヘッドホンの頭部が気になるので、そこのカバーができると嬉しいな。

 

横田:今日お二人から伺った点を元に、今後の開発に反映させていただきたいと思います。本日はお忙しいところありがとうございました。

 

 

5.山中選手、菅原選手からファンの方へのメッセージ

 

 

山中 智瑛 選手

やまどぅー(T.Yamanaka)
@yamado_racing38
e-Motorsports Driver Tomoaki Yamanaka(山中 智瑛)
小山評定ふるさと大使
GIA e-motorsports 特別講師
Powered by
@DKassociation

 https://www.youtube.com/channel/UCB6vboG2mSjZTBV-QWkROPA

 

「みなさま、はじめまして!eモータースポーツドライバーの山中智瑛です。

普段はサラリーマンをしながら、FIA公認の世界選手権「FIAグランツーリスモチャンピオンシップ」に参戦をしています。

突然のご連絡からはじまったEarTouchとの出会いですが「最初はどんな製品なんだろう?」「ちゃんと使えるのかな?」と半信半疑なところもあったのですが、今はEarTouchと出会うことができて、とても嬉しく思っています。ヘッドホンはイヤーパッドの汚れやメンテンナンス性などもあり、今まで使用を避けてきていました。

ですが、EarTouchのおかげでその煩わしさも無くなり、快適なゲームライフそして音楽ライフを送ることができています!音質に違いが出なかったのもゲームプレイでは重要なポイントなので非常に嬉しかったですね!

みなさんもEarTouchを是非体験してみてください!使い始めると手放せなくなる存在です。

そして私の出場しているeスポーツの選手権にも是非注目して応援していただけたら嬉しいです!」

 

 

 

菅原 達也 選手

菅原 達也 Tatsuya Sugawara
@momochiism
24 / GTSport player日本国旗 / PSN: blackbeauty-79 / FIAGTC 2020 Nations Cup WT1 - 5th / ロードスターパーティーレース東日本シリーズ #191

 「いつも温かい応援をいただきありがとうございます。
私は結構冷めやすいタイプなので、皆様からの応援が本当に力になります。

よく上達のコツは何かと聞かれますが、私は仲間を作ることが上達するために一番大切なことだと思っています。今でこそグランツーリスモトッププレイヤーなんて呼ばれることもありますが、意識してなろうと思ったことは一度もありません。ただ仲間とグランツーリスモで遊んでいるのが楽しくて、ずーっと走ってたら自然と今のような感じになってただけなのです。その過程で多くの縁があって、今でははリアルのレースまで活動の幅を広げることができています。
もうすぐGT7も発売されますし、この先もっと競争は激しくなると思います。そんな時でも、仲間をたくさん作ってまず心から楽しむということを次の世代の人たちには忘れないでいて欲しいです。」